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【スタッフブログ】染色工芸家 細田伊佐夫展、間近です!

長野県宮田村の細田伊佐夫さん(87歳)は、1級技能士、現代の名工(卓越技能者厚生大臣表彰)、信州の名工(卓越技能者県知事表彰)、信州ものづくりマイスター、細田染織社友、駒ヶ根シルクミュージアム非常勤講師という肩書をお持ちです。型紙捺染(かたがみなっせん)、手描友禅染、引染、浸染(しんぜん)、注染(ちゅうせん)、藍染、草木染など、複数の技法を自分のものとして使いこなせる、数少ない染色工芸職人のおひとりです。特に、引染(布を張り広げて刷毛染液を引いて染める方法)の一工程で、グラデーションを表現する「ぼかし染」の腕前は長野県内随一と評されています。

ぼかし染のサムネイル 写真は、細田さんの「ぼかし染」作品。

また、より染色を親しみやすい存在に…と、「言の葉染」を考案されました。これは、毛筆の書を型に起こして染めた作品を指します。〔細田さんの「言の葉染」作品については、当ミュージアムのイベント情報の【イベント】「現代の名工」染色工芸家 細田伊佐夫展の挿入写真を参照して下さい。

このように、複数の技法を自分のものとしてお使いになる細田伊佐夫さんが、昨年(令和2年)秋の褒章で黄綬褒章を受章されました。駒ヶ根シルクミュージアムでは、細田伊佐夫さんの優れた染色工芸作品を多くの皆様にご鑑賞いただきたく、2月11日(木)から2月16日(火)までの6日間の日程で、『現代の名工』染色工芸家 細田伊佐夫展を開催します。期間中の2月13日(土)に、細田伊佐夫さんのミュージアムトークと実演を企画しています。ミュージアムトーク参加者は、参加料と入館料、何れも無料です!

チラシのサムネイル

実は、細田伊佐夫さんには、駒ヶ根シルクミュージアムの立ち上げからご支援戴き、駒ヶ根シルクミュージアムの体験工房で染色講師として長年ご協力戴いております。黄綬褒章を受章される程の巨匠である細田さんに、駒ヶ根シルクミュージアムの体験工房をサポートし続けて頂いていることはとても嬉しく、深く感謝しています。駒ヶ根シルクミュージアムの体験工房では、藍染や繭人形作りなどが体験出来、小学生からご年配者まで幅広い世代の方々にご利用いただいでいますが、おかげさまで、とても好評です。細田伊佐夫さんは、学校の体験授業を行うなど伝統工芸の啓蒙・普及に貢献されています。

『現代の名工』染色工芸家 細田伊佐夫展の開催が間近になったので、スタッフは今、その展示会の準備をしています。多くの皆様に楽しんでいただければ…と考えています。  (雅)