いよいよ蚕も4齢3日目になり、カイコを養うための蚕箔(さんぱく)数も倍、倍と増してきました。ついにお引っ越しです。
農学博士 関 宏夫 館長の指導の下、カイコの大量飼育トレーニングが今年も行われています。桑園、蚕室、飼育するための環境が年々と整ってまいりました。手作りできるものは知恵をしぼり、お借りできるものはお借りし、焦らずコツコツと進められています。
まずは「蚕やしない処」という最初につくられた蚕室での飼育と、ミュージアムから離れた桑園、その桑園から臨むことができる「新しいビニール蚕室(仮称)」をご紹介。(※蚕室名はスタッフでただいま思案中!!!)
次に新しい蚕室へ引っ越す様子です。飼育の適温は4齢5齢で22~25度程度ですが、一番心配だった今朝の気温は22度と好適です。「蚕やしない処」では最低16度まで気温が下がり、早朝に館長がストーブを付けて管理していました。「館長、ちょっと気持ちが楽になりましたね。」ミュージアムから上り徒歩5分、下り3分。ミュージアムの通路を葉を落としながら桑の束を運ぶ活気ある飼育の様子は現在ご覧いただけませんが、その分、原種の飼育を広げて展示中です。いずれ来館された一般の皆さまや、養蚕に関心を持たれた未来の担い手さんへの指針としてこの蚕室を公開したいという目論みがありますので、今後の動向にご注目ください♪