今日は休館日。
朝7時から正午まで、ビニールハウス職人さんと一緒に職員総出で作業しました。
農学博士 関 宏夫館長が赴任されてから5年の間、館長と学芸員を中心としてカイコの大量飼育のトレーニングを春と秋の2回だけ行ってまいりました。6年目になるこの春、事業拡大というよりも「場所的な都合」で、3つ目の蚕室を桑園の近くに設置することになりました。第2桑園(館外)から500m位。うまくいけば館内まで桑を運ぶ手間を省けます。ただいま2齢になった約2万頭(交雑種1箱半:1万5千頭、原種5000頭)のカイコが4齢になったタイミングで移す予定。長さがだいたい30mあるこのビニール蚕室では「面積的に考えると従来の4倍の8万頭(4箱)は飼育できる!」と言葉に力を込める館長。今日は珍しく夢を語られました。
ミュージアムで飼育する1回2万頭(1箱)という数は養蚕農家さんからすれば小さな規模(10分の1~20分の1程度)ですが、将来1回2万頭以上飼育できるようにと、作業工程を養蚕農家さんと同じように行ってまいりました。今年も新しいこの場所でカイコと職員の様子を見ながら1回2万頭でトレーニングです!!害虫の被害が一番心配です。これからまだ地面を整えて蚕棚を設置したり、出入り口を作らなければなりません。カイコさん、ゆっくり成長して新しい蚕室づくりを見守ってくださいね~。