12日まで開催された春季特別展「2017まゆクラフト作品展」の岡谷蚕糸博物館会場では、連日岡谷界隈の皆様はじめ出品者等のご家族やグループも多数来館されたようです。開催10回記念イベントとして成功したと思われ、ホッといたしました。

荷造りが済んでからは博物館の企画展を拝見しました。19世紀の華やかな貴族のドレスが資料と共にずらりと展示されていました。展示台もレトロで素敵。展示室の奥には宮坂製糸所が併設されています。岡谷蚕糸博物館は、製糸工場を見学できる全国でも類のない博物館です。何度見学しても新しい発見があるので、来館の楽しみになっています。我が館は養蚕、岡谷は製糸。得意分野を活かした展示に益々磨きがかかります。どちらも合わせてご覧いただきたいものです。

さて、ホッとしているのも束の間で。搬出後の作品返却作業と夏季特別展「皇室の御養蚕と信州」の開催準備、カイコのお世話が待ち構えています。今日は休館日。一番数の多い交雑種のカイコも4眠になりかけ、給桑作業も楽。珍しい原種も5齢蚕になり、見ごたえあります。（竹内）