この間まで4齢だったカイコがいよいよ熟蚕(じゅくさん=糸を吐く準備が整ったカイコ)になりました。
展示室の仕事をしながらの5齢期の給桑作業は大変でしたが、この上蔟(じょうぞく)という工程は嬉しくて感慨深いものがあります。
6月20日は朝から雨降りで肌寒い午前中でした。昼過ぎから晴れて気温が上がりだし、カイコも活発に。今か今かと待ち構えて午後4時。
この日ばかりはミュージアムの職員4名に加え、体験工房の講師も駆り出されて作業を行いました。
「白いヘルメットをかぶっているみたい♪」
「ぷっくぷくだね~」
「たぬきのお腹みたいにポンポコしていてかわいい♪」
拾いながらそんな会話も。
昨年の春蚕よりもカイコの育ちがよく、平均して1頭5gありました。ロスも昨年より少なく好調です。
拾われたカイコはこれから約3日間かけて繭をつくります。とりあえず職員は安堵の週末。