スタッフブログ

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桑による飼育はじまる 春蚕の掃き立て

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今回は蚕の「掃き立て(飼い始め)」の話題です。

私は先日25日に群馬県高崎市へ出張しまいりました。既に春蚕(はるご)の飼育は終わって桑園の桑は春切り(秋蚕用に剪定)されていました。皇室の御養蚕も無事に終わったご様子。桑の発芽が遅い駒ヶ根は1サイクル出遅れ、26日に掃き立てを行いました。予定日は25日でしたが、どうやら館長が出張から戻る私を待ってくれたようです。孵化した幼虫が催青枠から威勢よくはみ出し、桑の葉を求めて動いていました。ひもじい思いをさせて申し訳ない気持ちで、掃き立ての様子を記録しましたのでご覧ください。

春蚕は交雑種と原種(16種)を飼育します。飼育量は例年の半分1万頭。ミュージアムの職員が飼育している都合でどうしても多用な春(今の季節)は無理がききません。来月からは地元の小学校への「カイコの飼育出前講座」が続きます。手伝ってくださるボランティアさんがいれば安定した飼育が出来るのですが。今日も明日も原種の掃き立て。あさっては学校配蚕用の種が届きます。飼育量は少ないですが、とにかく種類が多いので手を抜けません。これからカイコの話題を時々お伝えしたいと思いますのでお楽しみに!(竹内)