おかげさまで6月末、春蚕が繭になりました。今回は初の試みで「糸」にします。収繭後すぐに館長が自ら岡谷市の宮坂製糸所（岡谷蚕糸博物館内）へ繭を運ぶのが恒例行事です。今回も例外はありませんでしたが、出発前に「この繭ぜんぶで何キロクイズ」がありました。数字が近い人には岡谷市名物の「鰻（うなぎ）」をプレゼントとのこと。居合わせた職員と体験工房講師6名で数字を出し合いました。

A職員　10キロ、B講師　8.5キロ、C職員　9.0キロ、D職員　7.5キロ、E講師　9.7キロ、F講師　8.0キロ

回答が出揃ったところで館長が繭を入れた油単を抱きかかえ、秤のある場所へ。そして笑みを浮かべて戻ってきました。答えは7.5キロ。正解者は館長の自分でした。他の職員はがっかりして岡谷行きを見送りましたが、帰館した館長の手にはたくさんのビニール袋がありました。「特別展の準備が忙しくて上蔟祝いができなかったから」と、一人ずつ鰻の差し入れをいただくことができました！！

さて、7月15日からはじまる夏季特別展「皇室の御養蚕と信州」は、図録の編集作業に区切りがつき、いよいよ明日から展示作業に取り掛かります。開催までお楽しみに。（竹内）

第45回特別展「皇室の御養蚕と信州」

開催期間：平成29年7月15日～8月20日（※水曜休館）

関連講演会：7月23日（日）午後1時～「皇室の御養蚕について」（講師　紅葉山御養蚕所主任　代田丈志氏）

講演会お申込み・お問い合わせ先：0265-82-8381（駒ヶ根シルクミュージアム）

「女官養蚕之図」應需広重（扇子歴史情報研究所 蔵）