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【スタッフブログ】NHK大河ドラマ「晴天を衝け」の養蚕シーン

新1万円札の顔となる渋沢栄一を主人公とした大河ドラマ「青天を衝け」が2021年2月14日から始まります。放送の中で、江戸時代の養蚕風景が描かれるシーンがあるようです。

蚕のサムネイル

時は天保15(1844)年、渋沢栄一が5歳の時。「お願いね。あと一時(いっとき。約2時間)たったら、もういっぺんお蚕様に桑の葉を足すのを忘れねえでな」と、女中たちに指示して外出する両親に、寂しがり屋の幼い栄一が「置いてけぼり嫌だー!」と駄々をこねるが聞き入れられない。置いてけぼりにされてむくれた栄一は、両親を「たまげさせてやるべー」と2階の薄暗い蚕部屋に隠れているうちに、ぐっすり寝込んでしまう。両親が外出から帰ってきると、栄一の姿がない。捜しても見つからない。母が翌早朝、姿の見えない栄一のことを心配しながら、桑の葉を抱えて蚕部屋に上がると、すやすやと寝息を立て眠り込んでいる栄一が発見される。というシーンがあるようです。

江戸時代の養蚕風景は、「養蚕(手引)書の挿絵」か「養蚕業に勤しむ女性たちの姿を描いた浮世絵、蚕養草(かいこやしないぐさ)」などでしか見ることが出来ません。大河ドラマの中で、養蚕風景がどのように描かれるのか、楽しみです。蚕部屋の撮影セットのために、江戸時代飼育されていた『小石丸』という在来蚕が大量に、(財)大日本蚕糸会の協力で準備されたようです。桑畑のオープンセットを作るために、東京農工大学の横山先生の協力で、数百本の桑の木が移植され、撮影のためだけに新しく広い桑畑が造られたと聞きました。さすがNHKの大河ドラマです。挿絵や浮世絵でしか見ることが出来ない養蚕風景が、どのように描かれるのかとても楽しみです。

養蚕については、駒ヶ根シルクミュージアムで見学し、楽しく学ぶことが出来ます。駒ヶ根シルクミュージアムは、蚕について最もわかりやすく展示してある日本一の博物館です。小学生だけでなく、2021年2月7日のスタッフブログで紹介させていただいたように高校生の皆さんからも人気があります。多くの皆さんから日本一と認めていただけるよう、わかりやすいガイド説明ができるようにスタッフも頑張っています。  (雅)