常設展示

人とシルクののかかわり

鎖国がとかれ横浜開港当時、ヨーロッパはカイコに微粒子病が蔓延して大被害を受けていた時期であったため、蚕種、生糸が日本の主要な輸出品となりました。政府は富国強兵政策の推進を図り、外貨収益として蚕糸業の振興を奨めました。日本は瞬く間に世界一の生糸王国となったのです。

明治以降、ヨーロッパ、アメリカの経済発展に対応して外国での絹需要は拡大し、特に繊細で長繊維である絹の靴下が女性に歓迎され、アメリカへの輸出生糸の9割を占めました。かくして世界の女性の脚線美は日本シルクに支えられたのです。

展示内容

世界と日本のシルクロード

  • 中国からヨーロッパへの貿易路シルクロード
  • 横浜開港と蚕糸業の発展、天下の糸平「田中平八」
  • 駒ヶ根から横浜港への生糸運搬ルート上伊那絹の道

JICA訓練所のある街、駒ヶ根

  • 開発途上国での養蚕指導

世界の衣装

  • シルク製の民俗衣装

駒ヶ根の絹織物

  • 地元の絹織物、伊那紬(信州紬)

ひろがるシルクの使い道

  • 医療、美容などの新素材としてのシルク
  • 体にやさしいシルクの秘密
  • これからのシルク

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