開催期間
平成16年4月24日(土)〜6月27日(日)
伊那谷は平安時代から養蚕が行なわれていました。しかし、江戸中期頃までは生産された繭は主として自家用でありました。江戸末期になると国内産の生糸の需要が進み、伊那谷にも養蚕意欲が高まりました。養蚕は大量な虫を集団で飼育する為、成育が乱れたり、ウィルス、細菌、カビ、寄生虫などの感染症で全滅するなど繭生産に大きな変動がありました。さらに生糸は国際価格に連動し価格変動が大きく、まさに投機的でもありました。
生産の安定、豊作を神に祈念するのは人情の常でありましょう。伊那谷の人々は信仰心が篤く、蚕玉神様の石造物、または馬鳴菩薩や金色姫命の石造、木像を祀り、地域の寺に京都の木島神社や筑波の蚕影山神社から蚕玉神を分祀して、毎年初午、八十八夜にお祭りをして当年の養蚕の豊作を祈念しました。駒ヶ根市内だけでも石造物は馬見塚を始めとして88ヶ所もあります。
特別展の様子
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