特別展示

第24回特別展「期待される21世紀の国産シルク」

 開催期間 
平成22年8月1日(日)〜8月31日(火)

我が国の繭、生糸生産が激減、国産シルクが消失するのではないか?そんな不安がよぎるのですが、2000年の歴史を持ち、絹の美しさや風合いは繊細な日本人の感性に適応して日本衣装として「絹は我が第二の皮膚」として独特に発展しただけにシルクへの期待と郷愁は消えることはありません。特にカイコと生糸に関する学問、蚕糸学は世界に誇るべき幾多の輝かしい成果をあげました。遺伝子の解明が進展して、異種生物の遺伝子を昆虫のウイルスや細菌のプラスミドを運び手として遺伝子組換え・遺伝子操作手法が開発され、産業革命とも言うべきバイオテクノロジー時代となりました。蚕学は養蚕学の基礎学としてカイコの遺伝学、生理学、形態学、病理学などが詳細に研究を導入してカイコに有用な他種生物の遺伝子を組み込んだトランスジェニックカイコの研究に著しい成果を上げることが出来ました。
その成果として、クラゲの蛍光タンパク質GFP遺伝子を組み込んでトランスジェニックが作出され、美しい蛍光シルクが繰糸され、美麗なバイオシルク製品が完成しました。研究開発者である独立行政法人農業生物資源研究所の御厚意により解説パネルとともに蛍光繭、蛍光生糸およびバイオシルク製品を展示いたしました。同時に遺伝子の本体であるDNA、RNAの観察など子供から成人まで理解していただけるように観察と解説パネルを用意しました。また駒ヶ根のバイオベンチャー企業の(株)ACTgenはカイコの卵にヒトの抗体タンパク質の遺伝子を組み込んだトランスジェニックカイコを作り、21世紀の新しい蚕業を実現しようと鋭意技術開発を進められている現況を紹介します。(岩下名誉館長)

 

特別展の様子

 協力 
独立行政法人 農業生物資源研究所・財団法人 大日本蚕糸会 蚕糸科学研究所・社団法人 日本絹業協会

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